私の失恋ストーリー 2/3

2024年3月26日 

ベイスターズの試合の前に、翔平ちゃんと2回目のデート。

ただこの日はあいにくの雨。

ということでプランB。ゲーセンに行き、その後は翔平ちゃんチョイスのシュミレーションゴルフをしに行った。初めてやったのだが、これが結構楽しかった。そしてその後はカラオケに行った。

そしてそこで告白された。

正直、え、カラオケで告白?!しかも今かよ。答えはYESだったけど、なんとなく答え出すのは今じゃないと思ったから、考えとくと言ってその場は乗り切った。

2回目のデートで告白は展開が早すぎてちょっとビックリだったけど、まあ年齢も年齢だし、そんなことより付き合ってからの方が大事かなと思ったので、次会う時にはYESと回答をしようと決めていた。

しかしその三日後、、、。

取締役から急遽招集がかかった。

『らいささん、4月から大阪に転勤ね』

おいおいおい。まじかよ。今まで9年間ずっと転勤なく、しかも女性ほど転勤がない会社なのに、このタイミングでしかも女性の私が転勤?!?!てか4月ってもう明後日から4月なんですが。神様どういうことですか。

と思ったのは束の間。

正直とってもワクワクした。え!!念願の一人暮らしできるやん!ケー太とも離れることができるし、新しい部署にも異動できる!!これはチャンス!!

親に相談することも無く、行きます!と即答。ただ引き継ぎが必要なので、さすがに4月からは物理的に厳しく、5月からということで正式に転勤が決まった。

翔平ちゃんとの関係も頭によぎったけど、大阪と横浜間であれば無理な距離でもないし、なんとかなるっしょ。と前向きに捉えることにした。

そして翌日、翔平ちゃんに大阪転勤になったことをLINEで伝える。そしたら応援すると回答が!嬉しかった。でもなんか様子が変だった。

さらに翌日の4/1。この日は土曜日。なんか翔平ちゃんの様子が気にかかるので私は探りを入れることにした。Facebookで調べてみたらヒット。見つけた。そしたら驚くことに共通の友人がいた。なんと大学時代のゴルフサークルの同期である高山と繋がっていた。私はすぐに高山に電話をした。

わたし『ねね、翔平ちゃんと私、アプリで知り合って付き合いそうなんだけど、高山とはどういう関係なの?』

高山『え?!?!翔平とそういう関係なの?!?!オレ、あいつとは同じ会社の同期だったんだよ。もうあいつは転職してしまったけど。しかも同期の中でもかなり深い仲で、よくオレんちに泊まりにきたりしてたよ。オレの結婚式では代表のスピーチもしてもらったし』

わたし『同じ会社の同期だった?!?!しかも私と高山の関係よりも翔平ちゃんと高山の方が全然深い関係やん』※私と高山はいうほど仲良い訳ではない。

高山『そうだよ。だからオレもビックリしてるんだよ。』

わたし『それで翔平ちゃんはどんな人なん?ハイスペックのようだけど』

高山『あいつはまじで良い奴。信頼もできるし、オレも一押し。らいさと翔平がくっついたらオレも嬉しい。』

わたし『そうなん!!実は告白されてるんだけど、私大阪転勤になっちゃって。そこから翔平ちゃんの様子が変なの。ちょっと探りをいれてもらえないかな?』

高山『全然良いよ!ただオレ今アメリカだから、時差の関係で次の土日に連絡してみるな』

という訳で高山に探りを入れてもらうことになった。

そして翌週の土日。高山から私に電話が入った。

わたし『もしもし?!?! 翔平ちゃんに聞けた???!』

高山『聞けたよ。まずあいつ、オレとらいさが繋がっていることに相当ビックリしてた。』

らいさ『そりゃそうだ。んで、翔平ちゃんはどう思ってるのかな?』

高山『あいつは本気でらいさのことを考えてるのは間違いない。ただオレの口から言えるのはこれくらい。今度ベイスターズの試合一緒に行くんでしょ?そこで話しがあると思うよ』

なんやそれ、、、。気になるやないかい。てかそうだった。翔平ちゃんとはダイヤモンドシートでベイスターズの試合観戦を控えているんだった、、。そこで大阪転勤についてどう思っているのか聞くことになるのか。一気にテンションがガタ落ちした。

そしてベイスターズ試合当日を迎えた。

ところがどっこい。当日は超大雨で試合は中止に。しかもよく詳細を確認したら阪神戦だった。私が大阪行くからなのか。

ただ普段私はスーパー晴れ女なのだが、翔平ちゃんとのデートは雨続き。しかもこういう大事な外での予定に限っては絶対晴れなのに、まさかの雨。これは何かのお告げなのか?私の本領発揮ができないなんて何かおかしい。

とりあえずこの日はみなとみらいで待ち合わせることにした。そして翔平ちゃんが行きたいお店があるというので、後ろを着いていく。着いたのは水上BAR。もちろん元カレと来た事あるなんて言えるはずなかった。

横並びで席に着き、お互い雨と観覧車を見ながら黙った。どっちから話す?そんな雰囲気。そしたら翔平ちゃんがオレ、カミングアウトするわ。と一言。来たぞ。こわい。カミングアウト⁈そんな感じだったっけ。

わたし『なに。こわいんだけど』

翔平ちゃん『オレ、タバコ吸ってんだよね』

わたし『はい?!?!そんなこと?!どーーーーーでも良いんだけど!!!!!』

いや、確かにアプリ上のプロフィールでは非喫煙者になっていた。なんでそんなしょうもない嘘ついてたんって確かに思ったけど、今はそんな話じゃないだろ。それを察したのか、さらに翔平ちゃんは口を開いた。

『オレ、遠距離できないわ。ごめん、この間の告白は取り消して欲しい。』

告られて振られるという何故か意味不明な状況に私は陥った。まさか振られるとは思ってなかったので、しばらく放心状態。そしてやっと口を開いて、こう質問した。

『なんで?』

翔平ちゃんは過去に遠距離恋愛で失敗した話をしてくれた。だから自信がないと。私は話しを聞いておかしいと思った。それが上手くいかなかったのは、遠距離が原因じゃない。その彼女との関係が上手くいかなかったんだ。その彼女とわたしは違う。その彼女とは上手くいかなかったかもしれないけど、わたしとはまだ分からないじゃん。だから実際に無理というのは、私と遠距離恋愛してからにしてと。とりあえず付き合ってみようよと。もうごねてごねてごねまくった。でも翔平ちゃんは頑なに首を横に振った。

あかん。この人わたしと一緒で頑固すぎる。

埒が明かず、とりあえず空気を変えるためにもお店を出ることにした。そしてランドマーク内にある私の好きなBARに行くことにした。ちなみにここは19時までHAPPY HOURをやっていて、貴族の空間が味わえる本当にイチオシのBAR。

お互いウイスキーロックを注文したものの、そこから私は不機嫌モードに。ムカついてきたから、なんか面白い話しをしてと強引なお願いをした。そしたら意外にも面白い話しをすぐにしてくれて、ちょっと砕けた雰囲気になってきた。それでも私の苛立ちは取れず、なぜかむきになって、わたしが面白い話しをし始めた。案の定私の方が面白かった。

お互いの空気も体も温まったところで、翔平ちゃんが野毛に行こうと誘ってくれた。

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